本文へスキップ
EasyTicket

義城氷渓渓谷、真夏に氷が張る氷穴お出かけ

EasyTicket
公開日:
Contents

気温が33度を超える真夏の猛暑の中でも、氷が見られる場所があります。慶尚北道義城(ウィソン)郡春山面(チュンサンミョン)の氷渓渓谷(ピンゲケゴク)です。渓谷の奥、岩の隙間にある氷穴は年平均気温が氷点下0.3度、年間の最高気温でも5度以下のため、3月初めから10月初めまで結氷期間が続きます(出典: 韓国民族文化大百科事典)。エアコンの前に座ってばかりで飽きてしまった家族連れなら、自然が作った冷蔵庫を見に行くお出かけは、なかなか新鮮な選択になるはずです。

真夏の猛暑でも氷が張る理由、氷穴と風穴

氷渓渓谷の主役は二つの穴です。氷穴は氷の穴、風穴は風の穴です。氷穴は立春の頃から冷気が回り始め真夏に氷が張り、風穴は夏に冷たい風が、冬に温かい風が吹き出します。季節とは正反対に動くしくみなので、子どもたちが特に面白がるポイントです。

仕組みは急斜面に積もった岩の山

この現象は、急斜面に岩が崩れ落ちて積もった崖錐(がいすい、岩がごろごろ積み重なった地形)の中で空気が循環し、熱をやり取りする構造によるものと推定されています。岩の間のすき間が冬の冷たい空気を閉じ込めておき、夏になるとその冷気が下側の穴から漏れ出てくるという仕組みです。学術的な価値も認められ、義城氷渓里氷谷(ウィソン ピンゲリ オルムゴル)は2011年1月13日に天然記念物に指定されました。

資料を調べていて意外だったのは、これが「涼しい日陰」程度の話ではなく、実際に結氷の記録が残る低温地形だという点でした。夏の渓谷をいくつも比較してみましたが、こういう条件はそう多くありません。

氷穴と風穴の空気循環の仕組みインフォグラフィック

氷渓渓谷の利用情報まとめ

氷渓渓谷は氷渓郡立公園として管理されている場所なので、基本的な便益施設が整っています。夏の水遊び場は7〜8月にオープンし、昨年は7月9日から8月31日まで運営され、安全管理要員8名が配置されました。

項目内容
住所慶尚北道義城郡春山面氷渓里896
指定天然記念物(義城氷渓里氷谷)、慶尚北道8景
駐車場約2,000㎡、210台規模
水遊び場7〜8月の夏季運営
問い合わせ054-830-6952(氷渓郡立公園)
車でのルート義城IC → 金城(クムソン) → カウム(ヒョンリ方面) → 氷渓渓谷

氷穴の前は真夏でもひんやりしています。水遊びの後、濡れたまま長く立っていると子どもはすぐに寒がるので、着替えや薄手のウインドブレーカーを用意しておくといいです。


子どもと歩きやすい氷渓八景さんぽコース

渓谷には氷渓八景があります。龍湫(ヨンチュ)、水車小屋、風穴、オジン岩、義閣(ウィガク)、石塔、氷穴、プチョマクがそれです。名前だけ見ると難しそうですが、実際には渓谷沿いに続く短い散歩コースなので、小さな子ども連れでも無理は大きくありません。

半日の動線の例

  • 10:30 駐車場到着 → 渓谷入口の氷渓書院(ピンゲソウォン)から。文禄の役(壬辰倭乱)で焼失した氷山寺(ピンサンサ)跡に建てられていた書院を、渓谷入口に復元した場所です。
  • 11:00 氷山寺址五重石塔を見学。高さ8.15mの模塼石塔(もせんせきとう)で、宝物に指定されています。国宝である義城塔里里(タムニリ)五重石塔を手本に、統一新羅末期に建てられたと見られています。
  • 11:40 風穴 → 氷穴の区間。暑さが最も厳しい正午前後にこの区間に入ると、体感の差が一番大きく感じられます。
  • 13:00 水遊び場・渓谷の日陰で昼食と水遊び

私なら氷穴を最後ではなく途中に入れると思います。午前中に歩き、一番暑くなる時間帯に冷気の区間を通って水遊びへ移る順番のほうが、子どもの体力配分には向いているからです。
代表画像

キャンプでもう一泊、氷渓氷谷(ピンゲオルムゴル)キャンプ場

渓谷のすぐ隣に氷渓氷谷キャンプ場があります。キャラバン(トレーラー)サイトとオートキャンプの砕石・デッキサイトを備えていて、予約は公式予約システムで行います。チェックインは14時、チェックアウトは翌日11時で、夜間の入場は22時までです。7〜8月は繁忙期に分類され、割引は適用されません。

  • 繁忙期の週末は予約が競争になるので、日程が決まったらすぐに予約
  • 渓谷沿いのため夜は気温が下がります — 夏でも薄手の寝袋を準備
  • サイト区画ごとに使える設備が異なるので、予約前に区画案内を確認
  • キャンプ場問い合わせ 054-833-5101

義城といえばニンニク、公設市場のグルメ

義城は六片ニンニク(一つの球根が6つの片に分かれる高品質品種)で名高い土地です。粒が大きく香りが強いことから「スーパーフードニンニクの町」を掲げていて、毎年義城スーパーフードニンニク祭りも開かれます。

一番手軽なコースは義城公設市場です。毎月2日と7日に五日市(5日ごとに開かれる定期市)が立ち、普段も常設で営業しています。ニンニクの取引は6月末から9月にかけて最も活発になり、夏の渓谷お出かけの時期とちょうど重なります。市場のグルメの中ではタッパル(鶏の足)が有名です。渓谷側には飲食店の選択肢があまり多くないので、行き帰りに市場で食事と買い物を済ませておくほうが動線として効率的です。

渓谷と一緒に回れる場所

氷渓渓谷だけ見て帰るのはもったいないという方には、義城郡内で一緒に回りやすい場所があります。

場所特徴利用情報
召文国(チョムングク)史跡地金城面大里里(テリリ)古墳群、5月の芍薬畑09:00〜18:00、月曜休み、入場・駐車無料
召文国博物館三韓の小国、召文国の遺物展示月曜・1月1日・旧正月・秋夕(チュソク)当日休館
義城山茱萸(サンシュユ)村舎谷面(サゴクミョン)花田里(ファジョンリ)、樹齢200〜300年の約3万本花は3月中旬〜末、夏は緑の散歩道

芍薬畑は4,200㎡の規模に約1万5千株が植えられていて、5月15日前後に満開を迎え25日頃まで続きます。夏に行くと花はありませんが、古墳の稜線に沿って歩く芝生の散歩道が広々と広がっています。山茱萸村も同じく3月が最盛期ですが、夏は古い木陰と石垣道が静かなので、渓谷への行き帰りにちょっと立ち寄るのにいいです。
代表画像


よくある質問 (FAQ)

夏に行っても本当に氷を見られますか?

氷穴は3月初めから10月初めまで結氷が見られます。ただし氷の量はその年の気温や降水量によって変わるので、大きな氷の塊を期待するより「岩の隙間から出てくる冷気」を体験すると考えておくほうが、がっかりせずに済みます。

氷穴と風穴は中に入って見られますか?

どちらも保護対象の天然記念物区域なので、見学は指定された通路と観覧地点からのみになります。冷気が出てくる入り口の前でも、温度差は十分に感じられます。

水遊び場はいつ開きますか?

夏季の7〜8月に運営されます。昨年は7月9日に開場し、8月31日まで運営されました。開場日は年によって多少変わるので、訪問前に義城郡文化観光の告知を確認するのが確実です。

駐車スペースは十分にありますか?

氷渓郡立公園の駐車場は約2,000㎡の規模で210台まで収容できます。ただし水遊び場の運営期間中の週末の日中は避暑客が集中する場所なので、午前中に到着するほうが場所を確保しやすいです。

渓谷以外に、雨の日の代案はありますか?

召文国博物館が屋内展示なので代案になります。ただし月曜日と1月1日、旧正月・秋夕当日は休館なので、曜日の確認が必要です。


夏の避暑地を選ぶとき、渓谷はどこも似たように見えがちですが、義城氷渓渓谷は「なぜ涼しいのか」を子どもに説明してあげられる場所だという点が、ほかの渓谷と分かれるポイントです。天然記念物の地形を一つ見て、水遊びをして、帰り道に市場でニンニクを一束買って帰る一日があれば、夏のお出かけとしては十分です。運営時間や開場日程は時期によって変わるので、出発前に公式案内だけ一度確認しておいてください。

画像の出典3