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河口湖ではなく静岡で富士山を見る、三保松原・日本平

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富士山の眺望というと、たいていは北側の河口湖を思い浮かべますが、南側の静岡から見る富士山は、海と松林を手前に従えて立っています。東京駅から新幹線ひかりで最短53分、普通車指定席片道6,470円で着く距離なので、東京を再訪する代わりに選ぶにもハードルが低めです。

なぜ河口湖ではなく静岡なのか?

河口湖は湖面に映る逆さ富士が象徴だとすれば、静岡は海・松・茶畑が富士山の手前に重なる構図が魅力です。三保松原は2013年に富士山が世界文化遺産に登録された際、一緒に組み込まれた構成資産なので、絵のような風景そのものが遺産として認められているわけです。

アクセスも異なります。河口湖は東京からバスや富士急行線に乗り換える必要がありますが、静岡駅は東海道新幹線が停車する駅です。ただし「のぞみ」は静岡駅に停まりません。「ひかり」(最短53分)か「こだま」(約1時間20分台)を選ぶ必要があります。仁川から富士山静岡空港へ入る直行便も運航しているので、東京をまったく経由しないルートも可能です。

富士山は夏より空気が澄んだ晩秋~早春のほうが、輪郭がくっきり見える日が多いです。日程を組むときは、午前の早い時間帯を展望ポイントに充てておくと、見られない確率を減らせます。


日本平:茶畑の丘から見る360度の眺望

日本平は、静岡市街と駿河湾の間にそびえる丘陵です。丘を上る道の両側には静岡を象徴する緑茶畑が広がり、山頂部の日本平夢テラスに上がると、富士山・駿河湾・三保松原が一つの景色に収まります。
雪をかぶった山と木々、その下に広がる水面

夢テラスとロープウェイの利用情報

夢テラスは入場無料です。展望回廊は終日開放されていて、展示棟は日~金9:00–17:00、土曜日は21:00まで延長されます(毎月第2火曜・年末休館)。夜景まで見るには、土曜の夕方を狙うのが唯一の方法というわけです。

山頂から久能山東照宮方面へ下る日本平ロープウェイは別料金です。

区分大人子ども
ロープウェイ片道700円350円
ロープウェイ往復1,250円630円
往復+久能山東照宮セット1,750円830円(小学生)
静岡駅↔日本平バス(片道)710円

ロープウェイの運行は日本平駅基準で9:10–16:45(久能山駅9:30–17:00)なので、午後遅くに到着すると往復ができません(出典:静岡鉄道)。時刻表を突き合わせているうちに、私もここで動線を二度組み直しました——静岡駅からバスで45分程度かかるので、遅くとも午後2時前にはバスに乗るのが安全です。

三保松原:3万本の松林と富士山

三保松原は、駿河湾沿いに続く松の海岸です。浜辺に出ると、左手に富士山、足元には黒い砂と波が広がる構図が現れます。

入り口側のみほしるべ(三保松原文化創造センター)は入場無料で、9:00–16:30年中無休で運営しています。屋上が展望スペースになっているので、浜辺に出る前にここでその日富士山が見えるかどうか確認しておくと、無駄足を減らせます。裏手の羽衣公園駐車場173台分も24時間無料なので、レンタカー旅行者にも負担がありません(出典:静岡市)。

行き方は、JR清水駅から三保方面バスで約25分、「三保松原入口」下車後、徒歩15分です。静岡駅から清水駅まではJRで約13分なので、日本平と組み合わせても一日で十分収まります。


一日の動線例(公共交通機関利用の場合)

  • 09:00 静岡駅到着→11番のりばから日本平行きバス(約45分、710円)
  • 10:00 日本平夢テラス展望回廊・茶畑散策(無料)
  • 11:00 ロープウェイ往復(1,250円)または久能山東照宮セット(1,750円)
  • 13:30 バスで清水方面へ移動→清水駅
  • 14:30 清水駅から三保方面バス25分→三保松原入口から徒歩15分
  • 15:30 みほしるべ・浜辺(無料)
  • 17:00 清水駅→静岡駅(JR約13分)

前日までに予約すれば、ロープウェイ往復・東照宮・バスなどをまとめた1dayプラン2,680円(中学生以上)もあります。ただし現金払いのみ対応なので、このプランを使うなら日本円の現金を事前に準備しておく必要があります。

静岡富士山ビュー一日の動線と費用まとめインフォグラフィック

💰 旅の準備と費用:決済・両替・通信

静岡は東京ほど観光インフラが密ではないため、決済手段をどう準備するかで一日の満足度が変わります。整理すると、次のように分けられます。

項目準備のポイント
市内バス交通系ICカード(Suica・PASMO)・タッチ決済対応。事前にチャージしておく
現金ロープウェイの1dayプランは現金払いのみ——小額紙幣が必須
両替銀行窓口での両替は1円あたり1.5~2ウォン程度の手数料がかかることが多く、オンライン両替が有利
トラベルカードトラベルウォレット・トラベルログなどのチャージ式カードで決済、現金はATM出金で補う
通信eSIMは出国前にQRコードで設定を済ませておく——現地到着後の設定にはWi-Fiが必要

為替レートで計算すると、このコースの現地実費は1人3,000~4,000円前後です(バス往復+ロープウェイ往復+JR清水往復)。展望施設が2か所とも無料なので、思ったより予算がかかりません。

出発前チェックリスト

  • 新幹線の座席(ひかりまたはこだま)予約——のぞみは静岡に停車しない
  • ICカードのチャージまたはタッチ決済対応カードの準備
  • 1dayプラン利用時は前日までに予約+日本円の現金2,680円以上
  • eSIMを出国前に設定
  • ロープウェイの運休・点検情報の確認

FAQ

日本平ロープウェイが運休する日はありますか?

設備更新・点検のため、12月など特定の期間に運休が入る年があります。ロープウェイが止まっていても夢テラスの展望回廊はそのまま利用できるので、訪問前に公式の運行情報だけ確認しておけば大丈夫です。

夢テラスで夜景まで見るにはいつ行けばいいですか?

展示棟が21:00まで開いているのは土曜日だけです。平日・日曜日は17:00に閉まるので、日が短い季節でないと夜景の時間帯には間に合いません。

日本平と三保松原を一日で両方見られますか?

可能です。ただしロープウェイの最終便(久能山駅17:00)と三保方面バスの時間が重なるので、日本平を午前に先に組み込む順番のほうが慌ただしくありません。

三保松原で富士山が見えなかったらどうしますか?

雲がかかる日が多いので、浜辺に出る前にみほしるべの屋上で先に様子を見るのがコツです。見学が無料なので、視界が開けない日は屋内展示に方向転換しても損はありません。

レンタカーがないとかなり不便ですか?

バスの本数は東京ほど多くありませんが、静岡駅・清水駅の2つを軸に路線が整理されているので、車がなくても十分回れます。ただしバスの時刻表を事前に保存しておくことが実質必須です。

同じ富士山でも、どこに立つかによってまったく違う景色になります。湖の代わりに海と茶畑を手前に置いた富士山が気になるなら、次の日本旅行で静岡を一日組み込んでみてください。

画像の出典4