海外旅行や海外通販で両替・決済手数料をもっとも大きく減らしてくれるのが、まさにトラベルカードです。結論から言うと、トラベルウォレット・ハナトラベログ・新韓SOLトラベルの3枚が主力で、3枚とも米ドル・ユーロ・日本円は為替優遇100%なので、空港の両替所よりずっと有利です。ただしATM引き出し手数料の免除条件や決済ネットワークが異なるため、自分の旅行先に合わせて選ぶのがポイントです。
トラベルカードって何?
トラベルカードは、アプリで外貨を事前にチャージしておき、海外での決済やATM引き出しに使うプリペイド式チャージデビットカードです。あらかじめ両替しておく方式なので、一般的なクレジットカードの海外決済にかかる手数料(通常、利用金額の1.2%+ブランド手数料約1%)を大きく節約できます。
ポイントは3つです。
- 為替優遇: チャージ(両替)するときにどれだけ優遇を受けられるか
- 海外決済・ATM手数料: 現地で使ったり引き出したりするときに引かれる手数料
- 決済ネットワーク: VISA・マスターカード・ユニオンペイのどれに対応しているか
為替優遇100%とは、「銀行公示の売買基準レートそのままで両替できる」という意味です。銀行窓口の90%優遇よりもさらに有利な条件です。
主要トラベルカードの両替・手数料比較
まず3枚の主要な条件を表にまとめました。数値は2026年時点のものです。

| 項目 | トラベルウォレット | ハナトラベログ | 新韓SOLトラベル |
|---|---|---|---|
| 為替優遇 | USD・EUR・JPYは100%、それ以外は0.5〜2.5% | 主要通貨100%(イベント対象通貨含む) | 為替優遇100% |
| 海外決済手数料 | 免除 | 免除 | 免除(本来1.2%) |
| 海外ATM引き出し手数料 | 月500ドルまで無料、超過分は2% | 提携ATM無料(現地運営手数料は別途) | 免除(現地運営手数料は別途) |
| 対応通貨 | 約38種 | 多数(国別に幅広く対応) | 42か国通貨 |
| 決済ネットワーク | VISA | マスターカード・ユニオンペイ | マスターカード |
3枚とも米ドル・ユーロ・日本円は為替優遇100%です。違いが出るのは、それ以外の通貨、ATM無料枠、そして対応している決済網の部分です。
トラベルウォレットのメリット・デメリット
トラベルウォレットはVISA網に対応しているので、VISA加盟店が多い米国・ヨーロッパ・東南アジアで幅広く使いやすいです。アプリからすぐにチャージ・両替ができ、約38種類の通貨に対応しています。
- メリット: VISA決済網、チャージ・返金が速い、米国・ヨーロッパ・日本は為替優遇100%
- 注意点: USD・EUR・JPY以外の通貨はチャージ時に0.5〜2.5%の両替手数料がかかります
- ATM: 1回400ドル、1日1,000ドル、月2,000ドルが上限。月500ドルまで引き出し手数料無料、超過分は2%(現地ATM運営手数料は別途)
トラベルウォレットはATM無料引き出しが月500ドルまでです。現金を多く引き出す予定なら、上限を事前にチェックしておきましょう。
ハナトラベログのメリット・デメリット
トラベログはマスターカード・ユニオンペイの2つの決済網に対応しているため、VISAが弱い一部地域や、中国・東南アジアの一部で強みがあります。対応通貨の幅が広く、主要通貨の為替優遇が100%なので、通貨の種類が多い旅行によく合います。
- メリット: マスターカード・ユニオンペイを選択可能、幅広い通貨に対応、ATM引き出し上限が大きい(1日6,000ドル・月1万ドル程度)
- 注意点: ATM無料は提携ATM基準で、現地ATM運営会社の手数料が別途かかることがあります
- 活用法: 日本のコンビニATMなど提携先での現地通貨引き出しに強み
新韓SOLトラベルのメリット・デメリット
SOLトラベルデビットカードはマスターカードをベースに、為替優遇100%、海外決済・ATM手数料免除を備えており、世界各地の空港ラウンジが年2回無料になるといった旅行系の付加特典が付くのが特徴です。

- メリット: 為替優遇100%、空港ラウンジ特典、42か国通貨に対応
- 注意点: ATMはカード会社の手数料は免除でも、現地ATM運営手数料は引かれることがあります
- おすすめの対象: 両替特典に加えて、ラウンジや付帯サービスまで活用したい会社員
両替優遇を最大限に受ける方法
同じカードでも、チャージのタイミングと通貨の選び方によって、手元に残るお金は変わってきます。以下のチェックリストを守るだけでも、損を大きく減らせます。
- 主要通貨は優遇100%のカードで — USD・EUR・JPYはどのカードでも100%、わざわざ銀行で両替しなくてもOK
- マイナー通貨はカードごとの優遇率を確認 — 東南アジアなどその他の通貨はカードによって手数料(0.5〜2.5%)が異なります
- 旅行先の決済網を先にチェック — VISAが弱い地域なら、マスターカード・ユニオンペイに対応したカード(トラベログ・SOLトラベル)が有利です
- ATM無料枠の範囲内で引き出す — トラベルウォレットは月500ドルまで無料、超過すると2%
- 現地ATM運営手数料に注意 — カード会社の手数料免除とは別に、現地の機器が引く手数料がある場合があります
- 為替が急騰している時期は分割チャージ — 一度に全額チャージせず、分けて平均レートに近づけましょう
- 残った外貨は再両替手数料を確認 — 帰国後にウォンへ戻すときに手数料がかかるか確認しましょう
「カード会社の手数料無料」と「現地ATM運営手数料」は別の項目です。現地の機器の画面で別途手数料の案内が表示されたら、表示された為替レート(DCC、ウォン建て決済)ではなく、現地通貨建て決済を選ぶ方が通常は有利です。
よくある質問(FAQ)
トラベルカードはクレジットカードよりどれくらいお得ですか?
一般的なクレジットカードの海外決済には、通常利用金額の1.2%の手数料に加えてブランド手数料までかかりますが、トラベルカードはこの決済手数料が免除されます。さらに為替優遇100%でチャージするので、両替と決済の両方で節約できる仕組みです。
どれか1枚だけ選ぶとしたら?
米国・ヨーロッパ・日本中心の旅行で、現金をあまり引き出さないなら、どのカードでも無難です。東南アジア・中国のように通貨が多様だったり、VISAが弱い地域なら、マスターカード・ユニオンペイに対応したトラベログやSOLトラベルの方が安心です。
ATM引き出しも本当に手数料がかからないのですか?
カード会社が取る引き出し手数料は免除です。ただし、トラベルウォレットは月500ドルまでしか無料にならず、超過分は2%です。そして、すべてのカードに共通して現地ATM運営会社の手数料は別途かかることがあります。
残った外貨はどうすればいいですか?
アプリで再びウォンに両替し直すか、次の旅行まで保管しておくことができます。通貨・カードによって再両替手数料がかかる場合があるので、引き出し・再両替の前にアプリで条件を確認してください。
旅行先と決済パターンさえ決まれば、カード選びは難しくありません。主要通貨はどのカードも優遇100%なので大きな差はなく、結局分かれるのは決済網(VISAか、マスターカード・ユニオンペイか)とATM無料枠です。自分の旅行先に合った決済網が使えるカードを選び、上のチェックリストどおりにチャージのタイミングさえ合わせれば、両替・決済手数料を賢く節約できます。